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フォーラムレポート

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英語教育東京フォーラム(2009.11.06)

天高く馬肥える秋                
           川村 光一
 まさに秋は実りの季節であり、いろいろなことを収穫する時期でもある。 
この1年間積み重ねた橋架村塾の実りを、勇躍収穫する季節である。そこで、11月はNPO法人教育情報プロジェクト(e-pros)の英語教育フォーラムとのコラボによる勉強会を開く予定である。

 以前、中嶋洋一先生にお会いしてから、私の目指す授業スタイルも徐々に変化を始めている。それは技能の習得重視から生徒に何を伝えるかというコンテンツ重視の授業に変わってきていることである。

 技能習得のためには、まず訓練つまりドリルが必要である。

 そこで私は技能習得のための訓練の方法や、生徒が興味関心を持つウォームアップの方法・導入の方法を研究してきた。その良い例が弾丸インプットやワードキャッチャーである。

 しかしここに来て、英語教育を通して人間を育てていきたいという強い衝動に駆られ、今はその方向の中で授業を展開している。広い視野を育てる教材、世界の情勢や文化を伝える教材を駆使し、生徒の知識を広げ、情緒や、深い思考力・判断力を育てていく。つまり、授業を通して世界で通用するような知識を持ち、思慮深く、文化に対する深い造詣、そして自分の意見を主張できる人間の基礎を育成することである。

 そういう意味から最近は、教科書のコンテンツを広げる工夫をしている。

 11月29日のフォーラムでは、久し振りに自分の授業を録画し、それをもとに授業の展開を解説する。この新しい試みにフォーラム参加の方々からご意見なり、ご批判なりを受けようということである。

 それはまるで始めてK1ファイト(格闘技)に出るアマチュアレスラーの気持ち。まさに傷ついても参戦することに意味があると言うところだ。乞う!ご期待(まさに内心冷や冷やものではあるが・・・)

 ところで、先月の大宮ソニックシティで行われた橋架村塾創設10周年記念勉強会は、内容も充実し大いに盛り上がりのある勉強会となった。

 圧巻だったのは北原先生の発表である。まさにそれは英語教師の夢を実現させた内容であった。DVDで見る授業光景では、生徒の素晴らしい発音と英語力に会場をうならせた。

 自信に満ちた北原メソッドの秘密は、生徒に自学力をつけるところにあった。北原先生が指導する生徒は、初見で教科書が読める。そして正しく発音できるから正しい英語が書ける。まさに驚きの発表であり、私自身も多くのことを学んだ。

 私はここまでの発表はできないかも知れないが、今度のフォーラムで私が映し出すDVDから、生徒が悪戦苦闘をしている様子を見て欲しい。本当に悪戦苦闘しているのは私かも知れないが(笑)

 11月29日(日)10時から、アルカディア市ヶ谷(私学会館)6階「伊吹の間」で皆さまに会えるのを楽しみにしています。いろいろなケースを想定しながら一緒に勉強をしましょう。
(かわむらこういち 春日部市立中野中学校教諭、橋架村塾塾長)【橋架村塾瓦版10月号より】

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