もっと身近に誰にでも!

フォーラムレポート

一覧へ戻る

英語教育東京フォーラム(2012.7.14)

自己啓発に生かす夏休み
                     大 釜 茂 璋

 教師に夏休みはないと、最近は夏休みにはいっても学校に出ることになったと聞きます。しかし生徒に教科を指導することが主たる仕事とはいっても、夏休みなど学校の長期休暇を活用して教師が自己啓発に努めることは教師の大切な務めです。

 生徒に教科とともに多くの物事を教える、理解させる、教えたことを応用させるといった一連の指導は、教師個人の自己啓発に基く分野が多分にあることを、教師以外の人々も理解しなければならないことです。

 「教師っていいなあ。夏休みには海外旅行もできるし」と言って羨ましがっている人がいましたが、それはとんだ誤解と言えるもの。それが生徒や児童の引率となれば、あまり気がすすまない山に登ったりプール当番をしたり。長期休暇中だけでなく、通常の貴重な日曜日すら部活の引率で、自分はやったこともないバスケットやバレーボールの試合で一日中潰れることだって珍しくない。

 これらは、中には仕方なくお付き合いと考える人もいないとは限りませんが、ほとんどの教師は試合や練習を通しての自己啓発であり、指導体験と捉えることになる。

 そしてこのような体験とは別に、長期休暇中に各所で開催される研修会やセミナーなどに参加して自分の専門教科を鍛えて自己啓発を目指す教師は圧倒的に多い。

 「教育新聞」に帝京大教育学部准教授剣持勉先生が、「学級担任365日」と題して『力量を高める長期休業に』を書いている。夏休みを前にしたこの時期、大いに参考になるので引用して紹介します。

 (引用開始)いよいよ長期休業日が目前に迫ってきています。教師にとってこの期間は、自己啓発の期間であり、自己研鑽の期間であることを十分認識して、力量をつけるための期間とすることをお勧めします。

 長期休業期間が終った後に、「長い休みの後だけになかなか調子がもどらない」「1週間ぐらいしてやっと休みぼけが取れる状態です」「子ども達も休み明けは落ち着かないのでゆっくり取り組みましょう」などの会話が飛び交う職員室を想像してみましょう。こうならないために、初任者、若手教員の皆さんには、次のような目標をもって過ごしてもらいたいと考えています。

■自己を鍛えるための自己啓発、自己研鑽にするために
(1)本を10冊読むとか、映画を10本観るとかなどの目標値を設定することで、努力する自己をつくること。
(2)自己の欠点や短所を克服するためには、体験を中心にした研修を受けて、苦手意識を克服すること。
(3)見聞を広めるために海外旅行や遺産めぐりなど、新たな視点から自分の意識を変える努力をする
(4)1学期の自己の実践を整理することで、2学期のスタートを円滑にしていく。
(5)研修を有効に活用して、自己の持ち味を最大限生かす方向性を大事にする活動に時間をかける。

 長期休業期間が明けたときに、どのような状態で教師はいなくてはならないのでしょうか。

 少なくとも、早い時期に1学期のよい状態から学級運営ができるようになっていることが最低の状況と捉えて考えたいものです。この状態が早ければ早いほど、2学期以降の行事に追われることなく、学級集団の状態が安定することも十分認識しておきましょう。

 長期休業期間に「これだけ取り組んだ」「この自信を児童生徒に還元する」「沢山の体験を話すことができる」などの意気込みは、必ず児童に生徒に、保護者にも伝わるものです。そこに『信頼』が生まれることも確かです。

 自己啓発、自己研鑽の長期休業日にしてはどうですか。(引用止め)

(おおかま しげあき NPO法人教育情報プロジェクト代表)

一覧へ戻る


top