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フォーラムレポート

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英語教育東京フォーラム(2010.23)

活力ある授業に向けて一歩前へ!
   e-pros研修会 各講師の講座から
                 大 釜 茂 璋



 先日の『e-pros通信』で、新学期は教師と生徒の約束を交わす絶好の時期と書いたところ、多くの先生方から"良いヒントになった"とお便りを頂きました。4月の新学期は生徒はもちろん教師の気持ちも高揚しているので、今年こそという気持ちの高まりの中でやる気十分の約束事を交わす大事な時期でもあるのです。

 送られて来たいろいろな反応を読んでいるうちに、以前、e-prosフォーラムでご指導をお願いした田口徹先生(当時は府中第二中学校、現在千代田区立九段中高等学校勤務)が、4月期研修会で「授業の5つの約束」というお話しをされたことを思い出しました。田口先生が生徒と交わした5つの約束は次の通りです。田口先生と約束を交わした生徒は府中第二中学校の3年生でした。

1.チャイム前に席に着く。(テストがあるときは、用紙に日付・組・番号・名前を記入)
2.声を出す。(ボリュームはクラス全員が聞き取れるレベル)
3.先生や友だちが話しているときは、集中して聞く。
4.英語をたくさん使用する。
5.5秒ルールを守る。(先生の指示に対して5秒以内に行動を起こすこと)

 この5つが、田口先生と生徒の間で交わされた約束です。  何だこの程度の約束なら簡単と思われる方も多いかも知れませんが、これがきちんと出来れば、通常の授業は効果的に進めることができるということです。いわばこの約束の内容は、授業を進めるうえでの基本動作ということでしょう。

 話しはちょっとずれますが、先週末島岡丘先生がe-prosの事務所にひょっこり寄ってくださいました。ついでがあったからと、今度の27日の研修会のレジメを届けてくださったものです。そのとき先生と交わした会話の中で印象深かったことは、「従来とかく補足的に考えられ勝ちだったClassroom Englishを、これからはもっと正面から前向きに取り上げることが大事」ということでした。英語を多用した授業については、12月のフォーラムで田尻悟郎先生もその重要性について強く触れていました。

 そこで田口徹先生ですが、一昨年4月期のe-prosフォーラムで、授業中のとっさの英語による表現として次の10項目をあげてくださいました。授業にのいろいろな場を思い浮かべながら読むと、大いに参考になるのではないでしょうか。
1.授業に遅れてしまった時   I'm sorry to be late.
2.聞き取れなかった時   Sorry? Pardon? / Will you say it again,please?
3.質問や先生の助けが必要な時   Nay I ask something,(Mr. Taguchi)?
4.気分が悪い時   I'm sick./ I have a cold.
5.質問に答えられない   I'm sorry I don't know. / I'm not sure.
6.どうしてもトイレに行きたい時   Excuse me.May I wash my hands?
7.単語の意味を知りたい時   What does it ( )mean?
8.英語でどう言うか知りたい時   How do you say ( )in English?
9.言葉に詰まった時   Well, / Let me see / Ah
10.宿題を忘れた時   I'm sorry. I forgot my homework.

(おおかま しげあき NPO法人教育情報プロジェクト代表)

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