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フォーラムレポート

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英語教育東京フォーラム(2010.10.28)

新学習指導要領に備える(英語)―全国学力調査に理科を追加                      大 釜 茂 璋


 100年に一度と言われるような格別の暑さを凌いで、ようやく秋が訪れたとほっとしていたのも束の間、ここ2~3日、急に寒くなってきました。北海道や北東北には早くも冬将軍が顔を見せました。

 奄美諸島に降った豪雨は大きな被害をもたらしましたが、追い討ちをかけるように今度は台風14号の登場です。沖縄の南海上を北上し、奄美から日本列島を伺うように接近してきています。これでは奄美の方々が本当に気の毒です。被害を蒙った方々には心からお見舞いを申し上げます。

 自然が相手のことですが、やはりその中でも天気は、人間の思いのままにはなかなかいかないようです。自然の猛威は注意をするに越したことはありませんが、いざやって来たら、地域の人みんなが力を合わせ、台風の通り過ぎ去るのをじっと待つしか方法がありません。

 いよいよ11月の声を聞きます。涼しさとともに学習には最適な気候となります。

今年の夏は、私が関係している社団法人日本家庭生活研究協会などの主催で、過去4年間にわたって実施された文科省主催の「全国学力調査」の結果を解説し検討しあうシンポジウムを行いました。

 ご承知の方も多いと思いますが、小学校は秋田県、中学校は福井県が4年連続でトップの成績を示し、その背景には何があるかを多角的に分析した結果を検証したものです。

 検証の結果はまた後でこの『通信』などを通じてお知らせする機会もあると思いますが、学校の成績は単に学習時間を長くしていれば上昇するとか、維持できるというものではないということがわかりました。社会とのつながり、家庭内の絆など、いろいろな要素が交じり合って教科の成績に、いい形で影響することがわかりました。

 ところで今日の新聞によりますと、これまで国語、算数(数学)に2教科だった全国学力調査に、2012年度から理科を追加しようと文部科学省は検討を開始したとあります。

 ただ理科は観察や実験などが重視される教科だけに、単なる筆記テストだけで学力を調査することが可能かどうか。そんなことから文部科学省は、これまでの学力調査の方法とは違った方法で実施することも検討しているといいます。

 しかし来年4月の11年度は、問題の作成も間に合わないことから、従来通り小中とも国語、算数(数学)の2教科で実施することになります。

 11月期から来年1月までの、e-prosフォーラムの講師の先生が決まりました。新しい学習指導要領の実施を控えて、英語の先生たちも指導法の研究に努力を重ねています。e-prosではこのような先生方に側面から支援するために、格別に充実した研修会を企画しました。参加する先生方の努力が普段の授業の中で活かされるならば、まさに研修会の主催者冥利につきるものです。

 e-pros主催の英語指導法フォーラムは平成16年以来、年7~8回の開催を積み重ねながら、地味にコツコツと続けて参りました。今年も1月から既に5回の研修会を開催しました。そして11月、12月には、今年の掉尾を飾るに相応しい講師の先生をお迎えし、充実した内容の講座を企画しました。それが1月の、力のこもった研修会へとつながります。平成23年の素晴らしいスタートが切れます。いずれの月の研修会も、参加ご希望の方は会場収容人数の上から、どうぞお早めにご予約ください。

(おおかま しげあき NPO教育情報プロジェクト代表)

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