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フォーラムレポート

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「深い学び」時代の英語教育と対処法を体験(0326)

第123回フォーラムレポート

平成28年度最終の「e-prosフォーラム」を、3月26日(日)午前10時から、JR上野駅入谷口前、改札口から徒歩2~3分、恒例の岩倉高等学校視聴覚室で開催しました。

各学校は新年度を前にした、年度末の大繁忙期最中のフォーラムでしたが、遠く青森県や秋田県、長野県などからも参加してくださった先生もいました。
ここでは次期の学習指導要領の改訂を機に、大きな変革が期待されているわが国の中等教育に対応しようと熱心に勉強する先生方の姿が見られました。

文部科学省は2月、小・中学校の新学習指導要領を公表し、パブリックコメントを経て3月31日、小・中学校の新しい学習指導要領を告示しました。
激しく移り変わる時代の流れの中で、まさにAI時代に生きる児童、生徒の資質・能力の育成を重視した内容になっていることは当然です。
 
学校教育法第30条2項は、学校教育で特に重視すべき三つの要素として、即ち新学習指導要領は次の3つの柱(三要素)によって成り立っています。
三要素とは次の3点です。
「知識及び技能」
「思考力、判断力、表現力」
「学びに向かう力、主体的に学習に取り組む態度」 

これら三要素を具現化する上で、授業やその他の学校生活を通して、「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)や各学校の教育課程編成(カリキュラム・マネージメント)などが取り入れられてくるのです。
  
3月期のe-prosフォーラムは、これらの背景を踏まえて、中等教育課程におけるこれからの英語の指導の展開法や評価について研修しました。
特に中学校、高校は指導と評価は一体になっていること、自律した学習者を育成するためにはそれぞれ自己評価がしっかり出来ること、評価結果を説明し明示できるほどに、評価者が正確に理解していなければならないことなど、映像による実践を通しての指導は鮮烈でした。
講師は、ベテラン教師であり、これまでも制度の変わる度に学校英語教育をリードして来た東京都立両国高校附属両国中学校の杉本薫教諭と、元東京都の公立中学校教諭、大学でも英語教育対策を指導され、現在は英検の英語教育研究センター常任審議委員の長勝彦先生のお二人でしたから、聴講者も納得のフォーラムでした。

両先生は東京都中学校英語教育研究会研究部の中心として活躍された実力派教師で人気があります。それだけに研修会自体も真剣そのもので、評価についてはもっと詳しく知りたいので、再度同じ講師で開催して欲しいとの声もありました。
特に長先生は予定時間を大きくオーバーする熱の入った勉強会で、e-pros事務局でも、できれば改めてこれに類する勉強会を企画したいと考えています。

講座と講師
1.新しい英語指導と学習評価
  -評価の意味合いと評価の結果を学習指導にどう活かすか
  杉本 薫先生(都立両国高校附属両国中学校教諭) 

2.充実した新年度を迎える 英語教師の心構え
  -新しい英語教育時代を迎えて、英語教師はこれにどう対処するか
  長 勝彦先生(語研参与、英語教育センター常任審議委員)

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