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フォーラムレポート

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英語教育東京フォーラム(2009.1.15)

新しい教育の時代へ

       大釜 茂璋(NPO法人 教育情報プロジェクト代表)

  新しい年が巡ってくると、今年もなかなか厳しい年になると誰もが気持ちをぐっと引き締めて、この一年に対する意気込みを強く持ちます。だんだん日数が経緯するとともにその意気込みの薄らいできてしまいますが、これは誰もが同じこと。かといって緊張感の積み重ねはストレスを呼ぶことになります。一年の計は元旦にありと申しますがほどほどにというあたりが無難なところではないでしょうか。

 それにしても今年の教育界は多くの課題を抱えていることはご承知の通りです。学校関係者にとっては新学習指導要領の実施が大きな関心事であることは間違いありません。

 小学校が平成23年度から、中学校が24年度から新しい教育課程のもとに全面実施が行われ、その移行措置が今年度から小学校で2年間、中学校で3年間の実施となります。

 特に移行措置はこれまでにはなかった「前倒し実施」「先行実施」が数多く、これはむしろ本格的実施に限りなく近い取り組みと考えられています。ご承知の通り、小学校5・6年の外国語活動は、各学校の裁量で授業時数を決めて実施することが可能となっています。

 昨年12月に発表された高等学校の新学習指導要領案は、平成24年から施行されるものですが、科目構成が変更されたことはご承知の通りです。論理的に表現する能力の向上を図る「英語表現I、II」と、会話能力の向上を図る「英語会話」に再編されました。

 指導の語数も増えて、コミュニケーション英語?、?、?の履修には1,800語となり、中学高校の合計で3,000語を学習することになります。更に生徒が英語に触れる場を増やし、かつ授業そのものをコミュニケーションの場面とするとして授業を英語で行うことを基本となり、これは大きな話題を呼びました。今後パブリックコメントなどを参考に一部修正が加わることもあります。

 新しい教育の年を迎え、これまでとは異なる充実した一年にしたいものです。(NPO法人教育情報プロジェクト代表)

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