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フォーラムレポート

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発表された新学習指導要領にともなう新しい英語指導(0805)

8月期 第128回フォーラムレポート

8月5日に東京・上野の岩倉高校視聴覚室を会場に、この夏休み第1回の英語指導法研修会を開催しました。生徒が夏休みに入って先生もちょっと気持の余裕が出来たようで、開催日の朝に直接参加する人も多く、大いに盛り上がりました。

最近の英語教育界は、新学習指導要領や大学入学共通テストの英語は英検など民間の英語テスト活用による4技能の評価など、話題が派手でしかも豊富ことから、英語の先生方も何かと気持が落着かないように見受けられます。

しかしこういう新しい事項に強い関心を示す先生、もう少し形が整ってからでも遅くないなどとのんびり構える先生、新しい動きが必要になれば自分もそれに添って対応を取るようになるだろうと達観している先生など、いろいろです。
そういう風潮の中でも、e-prosフォーラムに参加して熱心に聴講した先生方の目は真剣で、自分から進んで新しい情報を手に入れ、教え子たちの期待に応えていこうという前向きの強い意識が感じられました。いつもとは違って、高校や中高一貫校の先生の多かったのも、今回の研修会の聴講者の特徴でした。

昨日も台風襲来でテレビなどでも大きくとり上げていた鹿児島から参加した高校の教師もいましたし、東京の先生はもっと積極的に出席して新しい変化に対応すべきだと気を揉む長先生のような方もお出ででした。しかし一般的にe-prosの研修会には真面目に取組む先生が多く、テーマに合わせてよく勉強をして参加する先生も見えます。やはりこういった熱心な先生方がこれからの日本の英語教育をリードするのではないかと思いました。

アクティブ・ラーニングという言葉は、発表された次期学習指導要領で直接使われなかったことから、一時よりは話題にされることは少なくなったような気がしますが、実際は今後重視される、「思考力・判断力、そして表現力」は言葉は違ってもアクティブ・ラーニングそのものですから、これからの授業はこれを避けて進めるわけにはいきません。今回5日の研修会でご指導頂いた山本崇雄先生は、アクティブ・ラーニングに造詣が深く、やる気のある先生方の強い関心を集めていました。聴講者の感想の中にも、その印象が強く滲み出ていることを感じました。

長勝彦先生は今でも都立両国高校附属中学校を会場に、ほぼ毎月1回、往時の"長研(おさけん)を今に継続する"授業研究会"の顧問として、熱心に後輩の勉強を支援していらっしゃいます。その熱意をそのまま伝えるかのように、二学期からの授業に臨む英語教師の心構え、生徒に「夏休みを経て先生が変わった」と言わせるような数々の秘術を用意してくださいました。

長先生の教材は私たちのごく身近なものの中から入手できるものが多く、今回は【今日は何の日】【じゃれマガ】【ドッキリ カメラ】【オサ マジック】と生徒が興味を持ちそうな教材を駆使して、英語学習への広がり導いていく長先生一流の指導テクニックを、惜しげもなく披露してくださいました。オサマジックの種明かしはみんな興味を持って、研修会翌日になってからも長先生のお宅には、種明かしを教えて貰うためのメールが何通も届いたようです。

私も、全国学力・学習調査で常に小・中学校のトップクラスの成績で注目される、秋田県の教育、「話し合い・対話・討論を重視する『探究型授業』について、秋田大学大学院の阿部教授から伺ったことを、少し話しました。

(e-pros事務局 大釜)

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