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フォーラムレポート

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先輩教師の知恵・コツ・アドバイスを聴き、考える研修会(0430)

北原延晃先生「北原メソッドの基本」 4月、5月研修で解説・指導

4月30日(月・振替休日)NPO法人教育情報プロジェクト(e-pros)は、すっかりお馴染みになった東京・上野の岩倉高等学校3階のカフェテリアにおいて、第134回英語指導法研修会を開催しました。

 今月の研修会は、「英語の授業における先輩教師の知恵・コツ・アドバイスを聴き、(自分のフォームにつくり)成果のあがる指導法を考える会」と位置付け、主に中学・高校の英語科の教師を対象に開催しているものです。最近は小学校の先生や民間でも英語教育に関心を持つ人も参加するようになりました。

 この日は楽しいゴールデン・ウィークの一日でしたが、「生徒のため、自分のために」(参加した千葉県のA先生)と、その貴重な時間を犠牲にして参加した研修会の開催でした。(しかし「参加して良かった」「自信を持って生徒の前に立てる」と仰る参加した先生の強い反応がありました) 当日は、【良い点は真似しよう!― 真似し合うことは学び合うこと】の研修テーマのもとに、次の2名の先生を講師にお招きし、それぞれの講座テーマによる発表・指導が行われました。

   (1) 市田 州英先生(東邦大学付属中学校・高等学校教諭)
           
    講座題⇒ 「中高6年間と、その先を見据えた英語指導」

         今年3月、中学1年から6年間持ち上がった生徒」たちが卒業を迎えた。生徒の
        成長を見守る中で、多くのことに気付き、今後担当する生徒への指導に生かして
        行きたいと考えている。今回の発表は、平成29年度に担当した高校3年生への
        授業の内容紹介、その指導法を加味しながら平成30年度に担当する学年でやる
        授業の内容紹介を中心に、聴講者にもいくつかの参考になるアクティビティを体験
        して頂く。

   (2) 北原 延晃先生(港区立赤坂中学校主任教諭、上智大学非常勤講師)

    講座題⇒ 「北原メソッドの基本①  北原メソッドBパターン

       語い指導、辞書指導、日本語を使わない内容理解、ジェスチャー・リーディング・
         パラレル・リーディング、シャドウィング
 
◇市田州英先生 中1から高3までの一貫指導の生かし方と成果
 当日はゴールデン・ウィークに入ったこともあり中高校の英語教師60名が、全国から参集しました。午前中を担当した市田先生は、勤務校の東邦大学付属中高校が、中一から高三までの6年間の継続教育を行っていることから、今回の講師市田英州先生が、自身の担当する英語に関して多角的な試みをしながら、その課程、大学進学等に見られる成果を発表したものです。

 英語はコミュニケーションのツールであるだけに、国際化の進捗とともに必要な英語を身につけることは、喫緊と必要事項です。6年間の学習の後に来る社会は、英語はどのように必要とされ、どう活用されるかが大事なことですが、その先の目的とゴールを明確にした学習は、当事者たちにとって意欲的な学習と成果をもたらします。

 一方、北原先生は長勝彦先生を「私の師匠」と呼び、英語の授業における「長イズム」の信奉者。長先生の影響を強く受けたその指導法は、「北原メソッド」として確立され、全国的にもよく知られています。北原先生の著書「英語授業の幹をつくる本」(上・下・授業映像編の三部作、ベネッセコーポレーション) が刊行され、授業研究のバイブルとして、ベストセラーになっています。

 これは、効果的な授業構築の解説書(東京から参加の中学校B先生)ですが、著者北原先生本人の解説・指導は、授業研究や改善に熱心な教師ほど必要とされ、読まれています。30日の研修会でも、きわめて熱心な聴講や質疑応答が続けられました。

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