英語の授業は英語で行う(0918)
第119回フォーラムレポート
9月18日(金)、この夏最後のe-pros主催/イー・スタッフ他協賛の「英語指導法夏期特別研修会」が、上野の岩倉高等学校視聴覚室を会場に開催されました。2学期に入って間もない研修会ということで、参加する人も少ないのではないかと心配されましたが、熱心な若手の英語教師を中心に30名を越す現役の先生方、英語指導の研修に興味があるという一般の方も参加して行われたものです。特に今回は実践的な指導法にウエイトが置かれた研修だったこともあり、和気藹々、賑やかで陽気な研修会でした。
既にご報告しているように、今年7月のe-pros研修会で文部科学省指導主事の向後秀明先生を講師にお迎えし、これからの英語教育の方向性をお話し頂きましたが、今回はその影響もありました。
今回9月期研修のテーマを、「英語の授業は英語で行う」として、成蹊中学校・高等学校教師、語研の派遣教師を務める四方雅之先生と、公益財団法人日本英語検定協会英語教育センター常任審議委員、語研参与の長勝彦先生にご指導を仰いだものでした。ご承知のようにわが国の英語教育における文部科学省の方針は、進展する社会のグローバル化に対応して「英語を話せる日本人」であり「英語を使って仕事が出来る日本人の育成」にあります。
今回の研修会に積極的に協力してくださった語研(一般財団法人語学教育研究所)は、現在行われているわが国の英語教育の基礎づくりに貢献したハロルド E・パーマー博士によってつくられた伝統ある組織として知られます。当研究所が授与するパーマー賞は、わが国の英語教育に貢献した人物あるいは団体を顕彰するもので、わが国の英語教育に携わる人にとって最高の名誉ある賞としても知られます。e-prosフォーラムでご指導を頂く先生方でも、長勝彦先生、田尻悟郎先生、久保野りえ先生、向後秀明先生などはパーマー賞を受賞され、わが国の英語教育の発展に大きく寄与されている先生です。
今回四方先生は、オーラルイントロダクションにより、「Grandfather’s Letters」を教材に感銘深い講座を行ってくださいました。先生自身がインプット源となって、既習語句や表現を用いて英語で生徒とやり取りを重ねて、題材の内容を生徒に理解させる優れた指導法を披歴してくださいました。この活動の要となるのが板書計画で、講義の進度に合わせて四方先生が直接配布する資料とともに、学習内容を具体的にイメージさせることで生徒の理解力を深めていくという指導法は、聴講する先生方にとって大いに参考になるものでした。
長先生の指導法については、これまでも多くの先生方は一種の憧れを抱きながら、それを受け止めて来ております。今回は長先生が5月のe-prosフォーラムで行なった、「英語の授業は英語で行う Part1」に引き続くPart2の講座でした。
授業の始めに、dateを聞いて、曜日を聞いて、さあ始めようと教科書を開いていては何にもならないと、これは長先生の厳しい主張です。
長先生は「今日は何の日?」から始まる帯学習の重要性を解説して、如何に興味と関心を持たせて生徒たちを授業の流れに引き込むかを、実践を交えて手本を示してくださいました。いくら立派な教材やサンプルを用意しても、生徒が関心を示し、教師の醸し出す雰囲気に乗って来なければ優れた授業は成り立たないと仰るのです。研修の後半は、長先生ご自身や現在活躍中する教師たちの授業をDVDから学ぶ個所を示して頂き、その個所を聴講者みんなで考えることは、まさに体験として消化される優れた英語指導法の教材となりました。
(e-pros 大釜)
既にご報告しているように、今年7月のe-pros研修会で文部科学省指導主事の向後秀明先生を講師にお迎えし、これからの英語教育の方向性をお話し頂きましたが、今回はその影響もありました。
今回9月期研修のテーマを、「英語の授業は英語で行う」として、成蹊中学校・高等学校教師、語研の派遣教師を務める四方雅之先生と、公益財団法人日本英語検定協会英語教育センター常任審議委員、語研参与の長勝彦先生にご指導を仰いだものでした。ご承知のようにわが国の英語教育における文部科学省の方針は、進展する社会のグローバル化に対応して「英語を話せる日本人」であり「英語を使って仕事が出来る日本人の育成」にあります。
今回の研修会に積極的に協力してくださった語研(一般財団法人語学教育研究所)は、現在行われているわが国の英語教育の基礎づくりに貢献したハロルド E・パーマー博士によってつくられた伝統ある組織として知られます。当研究所が授与するパーマー賞は、わが国の英語教育に貢献した人物あるいは団体を顕彰するもので、わが国の英語教育に携わる人にとって最高の名誉ある賞としても知られます。e-prosフォーラムでご指導を頂く先生方でも、長勝彦先生、田尻悟郎先生、久保野りえ先生、向後秀明先生などはパーマー賞を受賞され、わが国の英語教育の発展に大きく寄与されている先生です。
今回四方先生は、オーラルイントロダクションにより、「Grandfather’s Letters」を教材に感銘深い講座を行ってくださいました。先生自身がインプット源となって、既習語句や表現を用いて英語で生徒とやり取りを重ねて、題材の内容を生徒に理解させる優れた指導法を披歴してくださいました。この活動の要となるのが板書計画で、講義の進度に合わせて四方先生が直接配布する資料とともに、学習内容を具体的にイメージさせることで生徒の理解力を深めていくという指導法は、聴講する先生方にとって大いに参考になるものでした。
長先生の指導法については、これまでも多くの先生方は一種の憧れを抱きながら、それを受け止めて来ております。今回は長先生が5月のe-prosフォーラムで行なった、「英語の授業は英語で行う Part1」に引き続くPart2の講座でした。
授業の始めに、dateを聞いて、曜日を聞いて、さあ始めようと教科書を開いていては何にもならないと、これは長先生の厳しい主張です。
長先生は「今日は何の日?」から始まる帯学習の重要性を解説して、如何に興味と関心を持たせて生徒たちを授業の流れに引き込むかを、実践を交えて手本を示してくださいました。いくら立派な教材やサンプルを用意しても、生徒が関心を示し、教師の醸し出す雰囲気に乗って来なければ優れた授業は成り立たないと仰るのです。研修の後半は、長先生ご自身や現在活躍中する教師たちの授業をDVDから学ぶ個所を示して頂き、その個所を聴講者みんなで考えることは、まさに体験として消化される優れた英語指導法の教材となりました。
(e-pros 大釜)