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フォーラムレポート

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「これからの英語教育と指導法」 (1223)

12月期フォーラムの講座題

(1)「小・中・高連携と4技能のバランス」
リスニング・リーディング指導の位置付
西垣知佳子先生(千葉大学教育学部教授)

(2)「授業の無駄を削ぐ」
田尻悟郎先生(関西大学阿木国語学部教授)

NPO法人e-pros主催/第103回英語指導法フォーラムは、千葉大学西垣教授、関西大学田尻教授のお二人の先生をお迎えして12月23日、東京のJR上野駅入谷口に立つ岩倉高等学校3階のカフェテリアで開催しました。

当初は同校視聴覚室で開催する予定で準備を進めていましたが、お二人の人気の講師だけに、聴講希望者がだんだん増えて、これでは収容しきれないということになり、岩倉高校側と話し合い急遽もっと収容能力のあるカフェテリアに変更したものでした。結局この日は東京や関東地区にこだわらず全国各地から、140名ちかくの英語教師の参加がありました。

両講師の講座題は上記の通りですが、これら斬新な切り込みに聴講した先生方に好評で、みな熱心に目を輝かせていました。「参加者の声」欄のそれぞれの感想をお読み頂けば、当日のフォーラムの様子が想像できます。今回はそれぞれの講座の資料も豊富で、予定された時間の中で用意した資料の解説や説明が全部消化することが出来ませんでした。残りはまた次回にということになって、また来年の楽しみが増えたことになります。

中学校で英語指導を担当している男子の先生の感想を紹介します。
〇西垣先生による、毎年新しい切り口でのお話を楽しみにしております。Inputの重要性とその効果的な進め方が大変参考になりました。私もに西垣先生のように楽しく子どもたちに向かい合うようにしたいと思います。
同じ先生ですが田尻先生の講座への感想は次のように述べられています。
〇今年も大きなエネルギーを貰いました。学校という開かれた環境にいると、なかなか目を向けることがないところがありますが、そうした大切なことに気づかされました。教師という、子どもたちの将来を左右する責任ある立場にあることを再確認し、また来年から頑張ります。本日は本当に有難うございました。

また現在大学院の教職研究科に籍を置き、将来の英語教員を夢見て研究を続ける院生の感想を一つご紹介します。
〇西垣先生のご講演で、特にDDLが大変興味深く思いました。「研究者のためのコーパス」から「現場での生徒のためのコーパス」に変わっていくことを期待しています。またその実践を追いかけたいと思いました。
〇田尻先生のご講演では、学部時代から田尻先生の授業映像を見て勉強していましたが、今日のお話を聴いて、あの授業の裏には確かな理論と豊富な教材研究があるのだと分かりました。どれだけ無駄を省き、1対1の時間をつくるかということを肝に命じて授業をして行きたいと思います。

e-prosでは毎年12月のフォーラムは、一年間の総締めくくりとして多くの先生方に慕われている西垣先生、田尻先生の講座を組み入れています。この講座を始めて、今年で9年目になります。毎年参加者が増えていますが来年は10年目。特別研修会として賑やかにかつ盛大に開催を考えたいと思います。

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