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フォーラムレポート

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英語教育東京フォーラム(2009.9.8)

8月期フォーラムの所感から   大 釜 茂 璋

 今朝あたりの空気は東京でもちょっとひんやりした感じで、心なしか秋の気配を感じました。8月期のフォーラムが終わったあと遅い夏休みを取り、東北地方をのんびり旅してきました。秋田ではかの有名な"大曲の花火"を見て、角館・田沢湖を回り、外国人観光客に人気のある乳頭温泉郷は"鶴の湯"で遊び、ススキの穂が揺れる初秋の男鹿半島を一周しました。

 今年の夏は全国的に今ひとつはっきりしない天気が続きましたが、東北地方などは梅雨明けのないままに秋を迎えたということで、農家の方々も一体どうなっているのかと稲作の出来を気にする声も聞かれました。

 それでもこの地方は昔から"大曲の花火"が終わると秋がくると言われているように、稲の穂は黄色みを帯びて頭を下げ、赤とんぼが飛びリンゴも赤く色づき始めていました。季節は確実に秋へと巡り、木の葉を揺らして吹いてくる風の音にも秋風のささやきを感じました。

 8月期フォーラムは太田洋先生、久保野りえ先生を講師にお迎えし、タイムリーで中身の濃い研修会でした。今回は夏休みということもあり、大学生の参加が見られなかったことはザンネンに思いました。お二人の先生はともにご自分の実践を通した指導法のもとに、その指導技術は広く定評を得ているところです。ベテラン教師の指導技術に触れることは、それを参考にした自分の授業構築に役立つことからも、教師を目差す大学生、院生には率先して参加して欲しいと思ったものでした。

 この8月期のフォーラムで特に感じたことは、研修が終わってお帰りになる参加者の誰もが「有難うございました」と、私どもスタッフにまで感謝の声をかけてくれることでした。意外に思うかも知れませんが、このようなフォーラムで、参加した一人ひとりがお礼の声をかけて帰る光景はそんなにはないのです。朝からの研修にぐったり疲れて、そこまでは気が回らないのかもしれません。

 通常は、会費を払って参加しているのだからといった感じで、講座終了と同時にすーっと帰る人も多いのです。しかし今回はじつにアトホームな雰囲気で、講座が終わった後でも講義室内にはしばらく、充実した満足感が漂っていました。

 いよいよ2学期に入りました。明るく元気な太田先生、久保野りえ先生の声が今も耳に残ります。あの明るさが聴講する人々の気持ちを大いに高揚させてくれたのだと思います。授業で大切なことはまず教師が明るい雰囲気を醸し出すこと。その雰囲気が生徒に安心感を与え、学習する意欲を向上させてくれていると、7月期フォーラムで指導をしてくださった都立両国高校附属中の山本崇雄先生も話していました。

 今年の夏のe-prosフォーラムも大盛況で終わりました。各地から熱心に参加してくださった方々、熱い指導を添加してくださった講師の先生方、そしてボランティアとして運営に協力してくださった方々本当に有難うございました。心から感謝申し上げます。
(おおかま しげあき NPO法人教育情報プロジェクト代表)

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