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フォーラムレポート

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英語教育東京フォーラム(2010.7.3)

東京都の公立小・中学校8割程度が土曜日授業を実施
    ― 各学期1回程度 授業公開などで
                 大 釜 茂 璋
東京都教育委員会はこの度、今年度の公立小・中学校の土曜日の授業実施に関する調査結果を発表しました。

 それによりますと、今年度、学期中の土曜日に授業を行う日数は、小・中学ともに「学期に1回程度」(年間1~5回)が最も多く、実施の割合は小学校84.9%、中学校が82.9%となっています。

 調査は小学校1311校、中学校625校を対象に、今年4月9日現在で実施しています。今年度、学期中の土曜日に授業を行う日数は小・中学校ともに「学期に1回程度(授業参観日などに利用・年間1~5回)が最も多く、その割合は小学校が84.9%、中学校は82.9%でした。次いで小・中学校ともに「月1回程度」、「0回」の順になっています。

 さらに市区町村別の状況は、区部のほうが市町村部よりも土曜日の授業実施は多くなっています。その活用状況は、ほとんどは授業扱いではない「土曜日の補習・講習」となっています。

 千代田、墨田、江東、杉並、足立の5区では、土曜日の授業は「学期に1回程度」ですが、「土曜日の補習・講習」とともに、「夏季休業日の短縮」「2学期制の導入」を実施している区もありました。

 港、文京、台東、品川の4区は、土曜日の授業日数が「月に1~2回程度」(年間6~20回程度)が、小・中学校全体の約3分の1以上を占めていました。これらの小・中学校での振替休日の設定は、年間土曜日の授業実施日数の半分以下となっています。この4区では、「夏季休業日の短縮」や「2学期制の導入」などの施策は行われていま
せん。

 また各区市町村教育委員会独自の基準設置の有無では、24教委が「設定している」としています。その基準は、「毎月2回」(9教委)、「各月1回」(3教委)、「年間実施回数を設定」(12教委)でした。

 実施上の課題では、「地域行事との日程調整が困難」「部活動の公式試合との調整が難しい」などがあげられています。

 昨年度の、土曜日の授業実施状況は、「学期に1回程度」(年間1~5回)が小・中学校ともに最も多く、学校数は小学校が1038校、中学校は480校でした。それが平成22年度では、小学校1107校、中学校517校と、いずれも増えています。

 東京都教育委員会は、今年1月14日付で「小・中学校における土曜日の授業実施に係る留意点について」を通知していますが、昨年度の実態を見る限り、土曜日の授業枠を授業公開などに活用した実態を追認する形になっています。(資料 教育新聞他)

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