フォーラム参加者の声

フォーラム参加者の声

2012年

2012年 8月期

準備の大切さがわかった
◇8月期研修会のテーマ
◇聴講者の声・感想 その3
○温かい雰囲気が変わってなかった
 かなり久しぶりに参加させて頂きましたが、温かな雰囲気が変わっていず嬉しかった。

 どちらの先生の講座も、以前から拝聴させて頂いておりますが、先生方ご自身が変わらぬ方針を持たれつつも、日々精進されているところが矢張り凄いと思いました。教師自身が学び続けることの大切さを強く感じ、新しい気持ちで2学期を迎えたいと思っています。有難うございました。(中学校教師)

○Read and Look upをやらせてみたい
 久保野先生の講座では、音読やQAを通してリプロダクションにつなぐことの大切さを学びました。Read and Look up は効果的な」指導法と思いながらもやっていなかったので、今後ぜひやらせてみたいと思います。 

 田口先生の講座では、授業づくりの基本を改めて教えて頂きました。今後自分自身の英語運用力も伸ばしていけるよう努力したい。(中学校教師)

○2学期からまた頑張ろう
 今日は本当に役立つ研修会でした。参加して、また2学期から頑張ろうと思いました。今回のような研修会の開催を、これからもよろしくお願いいたします。(中学校教師)

○会場のアクセスが最高でした
 e-pros研修会は、毎回効果的な指導法を講義していただき大変参考になります。企画から諸準備をしてくださるスタッフの方々に御礼を申し上げます。岩倉高校には初めて来ましたがアクセスもよく、とてもよい会場だと思います。参加者同士が積極的に情報交換できるような時間を持てるといいなと思いました。(中学校教師)

○2つの講座ともに興味深く参考になった
 最近は教科書の、本文の指導法に悩むことが多かったので、本日の2つの講座ともに、非常に興味深く参考になりました。

 何か目新しい活動をすることでなく、地道な活動を大切に、そしてそれを飽きさせることなくどう取り組ませるか、教師がゴールをしっかりと見定めて授業を行うことが大切であることを実感しました。今後に生かしていきたいと思います。有難うございました。

 7月期研修会には参加できずとても残念でした。また太田洋先生、金谷憲先生をお迎えしての研修会の開催をお願いいたします。(中学校教師)

○学ぶことが多く有意義な時間でした
 生徒にマスターさせたい力を明確にし、授業づくりをされているお二人の先生の実践からは学ぶことが多く、大変有意義な時間となりました。英語指導を通して生徒を成長させることが出来るよう、今後一層努力していきたいと思いました。ありがとうございました。

 会場までのアクセスが便利で参加しやすかった。中嶋洋一先生、田尻悟郎先生の講座をぜひ企画してください。(中学校教師)

◆e-pros事務局より  中嶋洋一先生をお迎えしての研修会は、先生の特別のご理解を頂き、本年度は1月期研修会、5月期研修会の2回開催いたしました。田尻悟郎先生の特別研修会は、今年も12月23日(天皇誕生日)に開催を予定して準備を進めております。詳細は近くHPや『e-pros通信』等で発表いたします。

○特に大切なことを教えて頂きました
 私も授業でオーラル イントロダクションを取り入れてみました。その結果、教科書の内容をより膨らませることの必要性を痛感しました。

 オーラル イントロダクションを取り入れることで、授業がすべてうまくいくと思っていたものでした。しかし今日は、それ以前に大切なことのあることに気付き、教えて頂きました。(中高一貫校教師)

○準備の大切さがわかった
 授業を英語で行うことが如何に大切であるかということを再認識しました。そしてオーラル イントロダクション指導の大切さとそのためにはどれほどの準備がいるかがわかりました。残りの夏休みをフルに使って準備をしたいと思います。(中学校教師)
久保野りえ先生の名人芸
◇8月期研修会のテーマ
◇聴講者の声・感想
○今度の研修会も有難うございました
 田口先生の熱がそのままストレートに伝わってくる、やる気の出る講座でした。

 前半の理論編も面白かったし、後半の、授業をビデオで紹介して解説してくださった講座はもっと面白く参考になりました。

 e-prosはいつも0素晴らしい講師の先生を招いてくださるので、とても感謝に堪えません。今回も本当に有難うございました。(中学校教師)

○2学期の研究授業で活かす
 久しぶりにお二人の先生の講座を受講しました。やっぱり素晴らしいと思いました。

 特に田口先生の講座は、この研修会が告知された頃から楽しみにしていたので大変嬉しかった。以前にも増してパワーアップされていたように感じました。

 2学期に2回もしくは3回の研究授業を控えています。今日の研修会で学んだ多くのことを少しでも生かせるように頑張りたいと思います。今日は本当に有難うございました。(中学校教師)

○勇気づけられる講座
 どちらの先生の講座も大変参考になりました。お二人とも英語の先生として魅力があり、私自身の授業をもっと改善しようと勇気づけられる講座でした。

 "わかり易く"を意識するとつい日本語を使ってしまったり、英語で話すと「何を言っているのかさっぱりわからない」と言ってしまう子のために授業をしてしまい勝ちです。できる子にとってもやり甲斐、聞き甲斐のあるような授業を目指して頑張りたいと思います。ありがとうございました。(中学校教師)

○生徒に向かっていく気持ち
 久保野りえ先生の教科書へのイントロダクションには興味が持てました。生徒へのモチベーションのUP、また教師自身の表現力UPにもなりそうです。生徒に向かっていく姿勢が参考になりました。

 田口先生のクラスの流れは、田口先生がクラス全体をよく把握して引っ張り、流れるように進んでいく感じがし9ました。英語のリズムを大切に、いろんなアプローチの方法はとても参考になり、私もぜひ実践してみたいと思いました。(ルールづくりからだ大切ですね)(中学校教師)

○久保野りえ先生の名人芸
 久保野先生のオーラルイントロダクションはやはり名人芸ですね。一度文字化したもの読んでみたいと思いました。

 理念はよくわかるのですが、実際に実践しようとするとなかなかスムーズにいきません。せめてビデオでもあれば購入したいと思いました。(中高一貫校教師)

○先生に一歩でも近づきたい
 久保野先生のオーラルイントロダクションは本当にすごい!生徒が取っ付き易く理解し易いように、細やかにわかり易い単語で説明されていて、"すばらしい!"の一言です。ぜひ、一歩でも近づけるよう頑張ります。

 田口先生のパワフルな研修では、実際の指導案やビデオを見ながらの説明で、とても理解し易く、イメージし易かった。2学期からの授業をレベルアップさせられるようしっかり精進します。本日は有難うございました。(中学校教師)

○現状を敏感に感じ取りながらの授業構築
 何をどのように教えるか、身につけさせるか、を明確にしていました。子ども=学習者の思い、現状(心の中まで)を敏感に感じ取りながら、授業を構築されている様子がお二人の先生のワークショップからひしひしと感じ取られ、大変勉強になりました。

 教科書そのものを大切にしながら、ターゲットのスキル習得と生徒の関心に配慮しながらの授業をデザインする方法を参考に、私自身の授業を再考したいと思います。有難うございました。

 基礎学力の建て直しを目的に、大学、専門学校レベルのリメディアル教育にテーマを置いたワークショップは企画できないでしょうか。(専門学校教師)
自信を持って2学期に臨む
◇8月期研修会のテーマ
2学期からの授業に活かす ? 成果をあげる奥の手を知ろう!
開催日:8月18日(土)午前10時~午後4時
会 場:東京/上野 岩倉高等学校視聴覚室
講師と講座題:
 久保野りえ先生(筑波大学附属中学校)
   「教科書を使って発信力をつける授業」
 田口 徹先生(東京・千代田区立九段中等教育学校)
   「本気で授業を変えるのは今だ?英語で授業をする楽しさと難しさ」
                 ☆
◇自信を持って2学期に臨む
 今年の夏は全国的に酷暑が続き、研修会のように一堂に集まって勉強することは随分辛く感じます。これまでの会場は往々にして、最寄の駅で電車を降りて、会場まで歩いていくだけで汗びっしょりという苦情にもつかぬ弱音を吐く人も出るほどでした。

 ところがこの4月から会場としてお借りしている岩倉高校は、JR上野駅下谷口改札を抜けて外へでると、もう目の前にどっしりと校舎ビルが聳えています。

 この学校はかつて鉄道学校として名を馳せていて、鉄道関係で働くことに憧れていた人々は、こぞってこの学校の門を叩いたものだと、その頃を懐かしがるベテランも多いのです。今でも歩道から覗くことができるガラス張りの実習教室には、いろいろな種類の電車や機関車がずらりと並んで展示されていて、鉄道に憧れる多感な少年たちの気持ちを浮き立たせています。

 しかしこのような実践に伝統ある学校も、最近は大学受験指導にも力を入れて、校内掲示板には早くも多くの大学への合格者の氏名が、ずらり張り出されていました。

 研修会は午前10時から久保野りえ先生の講座から開始されました。久保野先生は2004年にパーマー賞を受賞しています。パーマー賞は誰もがご存知のように、わが国の外国語教育の改善発展に顕著な成果を収めた個人・学校などに対して贈られます。

 久保野先生はその卓越した指導技術と指導理論が評価されたものですが、今回の研修会でも、オーラル イントロダクションによる教科書の内容理解を、久保野先生らしい緻密な例や解説で指導され、きわめてわかり良いと大変好評でした。

 田口徹先生は大学進学等で目覚しい実績をあげている千代田区立九段中等教育学校で英語を指導し、現在は同校の英語科主任をして、また都中英研の事業部福部長として大活躍をされています。

 田口先生は前任校から九段中等教育学校に転任され、最初受け持った学年は高校3年生でした。即ち九段中等教育学校は中高一貫校です。それまではずっと中学生を指導してきていたことから、これは田口先生にとっても大きな転機であり試練になったとのことです。その指導スタンスは、中学と高校では大きく違うというのです。今回の研修でも、その時の心境を違いや難しさを巧みなユーモアを組み込みながら解説していました。

 そのようなことがあり、現在の学校に移ってから1~2年間は、外部のセミナーやフォーラムの講師からは、頼まれても一切身を引いて高校での指導法を整え、新しく自分の力を蓄えるための勉強をして努力を重ねたと話していました。

 現在は中学3年生を指導していますが、この生徒たちは中学1年入学時から継続して指導して来ただけに、先生にとっては理想的に育てあげたということが言えるクラスです。今回はこの3年間の状況をDVDに納めた映像を見せながら、それぞれの指導法を説明して実によく理解できたと好評でした。生徒たちの3年間の成長がよくわかり、感動で涙を流す聴講者も出るほどでした。

 お二人の講義にたいする聴講者それぞれの感想は、次に紹介するアンケートをお読みください。指導の内容も順次類推できるものです。(e-pros 大釜茂璋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇聴講者の声・感想(終了後のアンケートより)
○教科書重視の大切さを学んだ
 久保野先生の講座では、教科書の本文を重視する大切さを学びました。私たちに一番身近な教科書の本文を活用して、オーラルイントロダクションをやる方法を指導していただいたので、これは実際の授業で取り入れたいと思います。

 田口先生の講座では生徒の名前を完璧に覚えるなど、教師として必要な最低限のことや、生徒にやる気にさせる田口先生自身の授業をDVDで見せて頂き大変参になりました。(中学校教師)

○効果的に授業を進めるヒントを得た
 オーラル イントロダクションを効果的に行うヒントを頂きました。ただ単に本文の内容を紹介するだけでなく、わかり易く噛み砕いた英語を使ったり、絵や実物を見せたり、板書の工夫の仕方など、今日お話頂いたことをもとに、自分の学校の生徒の実態に応じて実践してみたいと思います。

 日ごろ田口先生が実践されてきたエッセンスをご紹介して頂き、大変参考になりました。「英語で授業をすることによる効果」「英語で授業をするために必要なこと」で、改めて大事なことを再確認できました。

 1時間の授業のDVDを見ながら、具体的な活動、解説をして頂き、とてもわかり易くこれからの自分の実践のヒントになりました。今後のe-prosの研修会でも、参加者を生徒に見たてて実際にやってみたり、授業のビデオを見せてもらえることが、自分の実践でとても参考になると思います。(中学校教師)

○教科書を活かした使い方
 久保野先生の講座ではOral Introductionによる教科書の内容理解について、そのやり方や工夫について詳しく教えて頂き大変勉強になりました。私も授業の中で実践しているのですが、スムーズにいかなかったり、準備が足らないことがあるので、今日の研修を参考にもう一工夫してみようと思いました。

 田口先生の講座ではDVDを見ながら教師の動きや授業の組み立て方など、考えさせられることが多く、2学期の授業を準備する上で参考になりました。(中学校教師)

○母親のきめ細かな愛情を感じた
 久保野えり先生の研修を受けながら、"母親のとてもきめ細かな愛情"」のようなものをずっと感じていました。生徒に精神的な負担をかけずに、あたたかく親切に、英語力が伸びることだけを考えられた素晴らしい授業を思いました。

 研修を受けていた私は、母の愛に包まれながらゆったりと充実した時間を過ごしながら、スキルを身につけることが出来ました。

 田口先生には単なる英語教師としてのスキルではなく、本来の"教える者"として "教師の真髄(神髄)"」を究めた人の姿を見せて頂き感激しました! Golden ruleが何故必要であるかを知らされ、ちょっと涙が出ました。外見だけじゃ関心、態度など計れない・・・etc。誰とでもpairを作れるようになど。とても感動し、勉強になりました。ありがとうございました。(高等学校教師)

○Rotation reading の活かし方など
 一昨年暮れのe-prosフォーラムで久保野先生の講義を拝聴したことがありますが、今回再び拝聴の機会を得ました。そこで解ったと思って いたことが案外あやふやだったことに気付きました。こういう現象は、子どもたちも同じかと思いました。教科書に基き、もう一度練り直しです。

 田口先生のDVDは購入して聴きましたが、実際にご本人の研修を直接受講することは初めてでした。Rotation readingは、子どもの自尊心が傷つかない程度に見過ごしてやりつつ何度も取り組ませようと思います。まず教師が子どもの可能性を信じることだと思いました。有難うございました。(小学校教師)

2012年 7月期

2学期に向けての目標を作りたい
【参加者の声から】
○太田先生の講座から
 「私は決定打を出すわけではありません。examplesを示すだけです」 「『~をしなければならない』ではなく、『こういう方法もあります』という感覚でいいんです」など、良い意味で肩の力を抜くことができました。どんな質問に対しても太田先生は真剣に受け、答えてくださるその姿勢に、自分も生徒の質問には、このような姿勢で対応しなければならないと思いました。(中学校教師)

○金谷先生の講座から
 実際に中3レベルの定着を試す練習問題で、なかなか自分が完璧に出来ないことに驚きました。文字から目を離して音読する例として、アフレコ(教科書DVDで簡単にできる)をやってとても楽しめたので、ぜひ授業に取り入れてみようと思いました。

 また生徒の習熟度によって、ときどき頭の整理をする。しかも説明をし過ぎないこともポイントだと知りました。言語習得は簡単ではないけれど、intakeを地道に増やして、生徒のoutputを信じてがんばって行きたいと思います。(中学校教師)

○2学期に向けての目標を作りたい
 夏休中に2学期にむけての目標を作りたい、1学期の取り組みを振り返り、すがる思いでのe-prosフォーラムへの参加でした。太田先生の講座からは、2学期の授業でチャレンジしたいところを3点に絞り、それに基き定点観測を行って行くという目標が出来ました。

 金谷先生の講座では、intakeから生まれる文法の定着という黒玉を作っていこうと強く思いました。全体像が見えて、何が問題なのかもわかり易く大変勉強になりました。とても内容の深い研修を準備して頂き有難うございました。(中学校教師)

○当たり前のことが大事
 金谷先生の講義では、当たり前のことが大事ということを改めて感じました。言語習得の定着には、とにかく十分使わせる活動が必要不可欠で、そのコツや具体例を面白く説明してくださって良かった。

○沢山の「気づき」
 e-prosフォーラムに参加して、今日も沢山の「気づき」を得ることができました。有意義な時間を持つことが出来て満足でした。(中学校教師)

○もっと頑張らねば
 本日は本当にありがとうございました。
 太田先生の講座では、motivationのacademicなお話から、実践にどうつなげるカまで、とても有意義な時間でした。太田先生も仰っていましたが、内容だけでなく、なぜ話しに引き込まれるかも自分なりにまとめることができました。

 また金谷先生の講座では、カップラーメン主義になりがちな自分を、「ちょっと待てよ」と叱るのに、この上なく利きました。高校に入るときに身についている力は良くて3割というお話には、私たち中学校の英語担当教員はもっと頑張らなければならないと思いました。(中学校教師)

○英語教育に自分はどう関わるか
 金谷先生が30年以上もかけて取り組んできたわが国の英語教育に、自分はどう関わっていけるのか、先生の講座を受けながら真剣に考えさせられました。考えることを止めずに考え続けていきたいと改めて思いました。(大学院生)

○わかっていながらも
 太田先生の研修タイトルにあるように、「ちょっとした工夫」が大切だとわかっていても、日ごろの忙しさにかまけて忘れています。特に高校で教えているので、「生徒の伸び」は模試やテストの点数で見るクセがついてしまっているのです。今日の研修から、到達目標を明確にしたほうが良いということがわかりました。End-productについても、生徒に英語表現をさせるだけでしたが、書かせる前にまず自分で書いてみようと思います。(高校教師)
反省とともに2学期への準備
◇7月期」e-prosフォーラム ご報告
テーマ= 活力ある授業の工夫 ? 生徒をその気にさせる指導技術
日時:7月28日(土)午前10時~午後4時
会場:東京・上野 岩倉高校視聴覚教室
講師と講座題:
  太田 洋先生(駒沢女子大学教授)
       「ちょっとした工夫が生徒のやる気を促す ? その方法」
  金谷 憲先生(東京学芸大学特任教授)
       「学校英語教育の今日的課題」

 金谷先生の講座はe-prosフォーラムでは久しぶりでしたが、今回はe-prosのフォーラムが開始されてちょうど80回目という記念すべき回数ということもあって、特に金谷先生をご指名でお願いしたものでした。

 この4月から、自ら進んで特任教授になられ、その一方で先生が前々から取り組んでいた英語指導法Sherpaのプロジェクトを正式に立ち上げました。即ち金谷先生は、高等学校の英語指導の改善に本格的に取り組んだということになります。

 ご承知のように金谷先生は「和訳先渡し」など、これまでも高校の英語指導に対していろいろな角度から新風を吹き込んでいます。このSherpaというのは、Senior High English Reform Project ALCの略で、シェルパが登山家たちを山の頂上へと導くように、このプロジェクトも高校の英語授業の改善に乗り出し、高校教師の手助けになり、高校の英語授業の改善を目指しているものです。

 高校の英語授業を変えるためには、その前段である中学校英語にも新風を吹き込む必要があります。今回は中学校の英語教師も大勢参加していましたから、単にSherpaにこだわる講座ではなく、中学校でも聴いてみて大いに役立つという内容でした。

 太田先生は「英語教育」(月刊 大修館書店)に連載していたアノ先生とヒロ先生による対談式で読者を増やしていった英語の授業への取組みでお馴染みです。ちょっとした改善や取組みで、授業は活性化し成果をあげるといった、そのちょっとした取組みに魅力があり、授業への意欲が湧いてきます。この日参加した先生方も、太田先生の話の展開がちょっとしたところから始まり、それが大きな刺激となることをよくご存知です。

 太田先生の長年にわたる中学校での経験をベースに、毎日の授業をどのように魅力的になり、かつ生徒たちに学習意欲を呼び起こし、教室全体が活き活きと動くコツ、対策をユーモアを交えながらじっくり話してくださったものです。なお「英語教育」連載のあの対談をベースにした本は「日々の英語授業にひと工夫」(阿野幸一・太田洋著で、大修館書店より刊行されました。書店で発売中。A5判・282頁 定価1,890円)

【参加者の声から】
○反省とともに2学期への準備
 「ちょっとした工夫」もしていなかったなあと、改めて感じました。講座を聴いて、やっていたこと、やっていることもあったので、手を抜いていたかも知れないと反省もいたしました。引き出しを沢山作っておくことは大事なので、今日伺ったことを生かして2学期に向けて準備して行こうと思います。(中学校教師)

○2学期から早速取り入れた授業
 太田洋先生の講座は初めてお聞きいたしました。新しいことを数多く学べました。動機づけの研究やタスク・モチベーションや「定点観測」、「35のコツ」など、2学期から早速実践していきたいものもありました。今後も太田先生の講座を受講したいと思います。(高校教師) 

○自分の指導法を振り返る機会
 太田先生の講座に参加させていただく度に元気を頂いております。自分の指導法を振り返る機会を与えて頂き、その中ではいつも多くの気づきがあります。「こう考えると間違いではなく自然なことなのだ・・・」「なるほど、こんなことを加えてみたら良いかもしれない」と。不安に思っている自分を励まして頂いたり、忘れかけていた大切なことを思い出させてくださったりと、すっきりした気持ちで帰ることが出来そうです。また一歩前進できるように思います。ありがとうございました。(中学校教師)

○当たり前のことが大事
 金谷先生の講義では、当たり前のことが大事ということを改めて感じました。言語習得の定着には、とにかく十分使わせる活動が必要不可欠で、そのコツや具体例を面白く説明してくださって良かった。

○大切なことを忘れている自分を反省
 動機づけや教師の思いや願いを生徒に伝えることの大切さを改めて感じました。 平素は授業をこなすことに忙しく、大切なことを忘れている自分を反省しました。有難うございました。(中学校教師)

○実際に中3レベルの定着を試す練習問題で、なかなか自分が完璧に出来ないことに驚きました。文字から目を離して音読する例として、アフレコ(教科書DVDで簡単に出来ると教わった)をやって、とても楽しめたので、ぜひ私も授業に取り入れてみようと思いました。
 また生徒の習熟度によって時々頭の整理をする。しかも説明し過ぎない。これもポイントだとわかりました。言語習得は簡単ではないけれど、intakeを地道に増やして、生徒のoutputを信じて頑張っていきたいと思います。(中学校教師)

○大変親近感を覚えた
 大御所の先生でありながら、そうした様子を一切見せずに、また学習指導要領の裏話など、とても興味深く聞かせて頂き大変親近感を持つことができました。やはり「学の道に王道なし」です。地道な指導をひた進みに頑張りたいと思います。(中学校教師)

○英語教師になった動機などを考えた
 普段の忙しい日常ではなかなか考えられないこと、英語教員になったこと、あるいは英語学習をした自らの動機などについてじっくり考え、意見交換が出来たことは貴重でした。また同じものを見ても、"いいと思うところ"は人によって違うという言葉が心に残りました。説明が多い自分の授業を反省し、子ども達に考えさせる、気づかせることができるような指導を目指していきたいと思いました。
 また金谷先生の講義からは、定着が如何に難しいかを身をもって感じました。定着を焦らず繰り返していくこと、そして時々は整理をすることを実践課題としていきたいと思いました。(中学校教師)

2012年 5月期

見通しを持つことの大切さ
中嶋洋一先生の講座に参加して

 今年1月期開催のe-pros英語指導法研修会は1月9日(成人の日)、まだ正月気分も抜けない参加者を集めて開始しました。1月期の講師は、筑波大学附属中学校の久保野りえ先生と関西外国語大学教授中嶋洋一先生のお二人でした。

 いずれも今最高の人気を集める講師ですから、会場(日本教育大学院大学特別講義室)は、大勢の参加者でふくれあがりました。講座題は、久保野りえ先生は「今中学生に必要な英語教育法 ? その指導法とヒント」。中嶋先生は「生徒がワクワクする授業構想(グランドデザイン)をどう練るか」というものでした。

 今回、5月期のe-prosフォーラムでは中嶋先生の特別講座が予定されていますので、今日の『e-pros通信』は、1月に聴講した方々の声を、中嶋先生への反応を中心にご紹介します。なお既報と一部ダブる部分もあります。

○見通しを持つことの大切さ
 中学校の教員になって3年が経とうしています。しかし授業は常に手探りで、このままではいけないと気づくことが沢山ありました。

 今日の講座を聴講して、自分の中のもやもやが少しクリアになったと感じました。見通しを持つことの大切さや、教師の役割について考えさせて頂きました。スティーブ・ジョブ氏が残した「たまらなく好きなことを見つけなければならない」という言葉。それがこの仕事であって欲しいと思いました。今日は本当に有難うございました。明日からまた頑張ります。(中学校教師)

○教師が力をつけることの大切さ
 中嶋先生のお話では、15分の音読練習を通して、教師の役割、力をつけさせることの大切さを改めて感じました。ペアでの話し合いを通して参加者がお互い意見を交わせたことも本当に良い経験となりました。ありがとうございました。(中学校教師)

○イッパイのヒントを頂きました
 これまでいろいろ学びかつ自分でも勉強をしてきたつもりでしたが、それでもまだまだ改善すべきところだらけ。どうしていいものかと日々悩んでいました。
 ところが今日はe-pros研修会に出て、イッパイのヒントを頂きました。

 音読のパターンも今日また増えましたし、オーラルイントロダクションの方法やリプロダクションのコツなども勉強になりました。お二人の先生のお話を聴いて、今日一番感じたのは、教科書を自分では読んでいるつもりでいましたが、全然読んではいなかったなーということです。こんなに面白い教材が身近にあるっていうことを生徒に伝えていなかったなーということです。(中学校教師)

○素晴らしい研修会だった
 中嶋先生の講義は素晴らしく、部活を休んで参加した甲斐がありました。また私自身、普段考えていることが間違いではなかったという「自信」を持ちました。ありがとうございました。(中学校教師)

○まず変わるべきは自分である
 (教壇に立って)まず変わるべきは相手(生徒)ではなく自分である。相手を大切にする気持ちが、人を幸せにする。人が幸せになることで、自分が幸せになれるということ。

 今日の中嶋先生のお話を聴いて、教育、人としてもっとも大切なことを改めて感じ取ることができました。学びをshareする、生徒に伝えていきたいと思います。(大学院生)

○教育は人なり。愛なり。
 感動して言葉になりません。教師という仕事に就いて、本当に良かったと実感できる内容の研修会でした。

 (長期研修生のため)4月から現場に戻ります。今日学んだこれらの沢山の宝を心に秘めて、何時でも引き出せるようにして、準備をしておきたいと思います。教育は人なり。愛なり。見返りのない母に近いものかも知れませんね。語りつくせません。有難うございました。(中学校教師)

○目の前の生徒のことを考えながら頑張る
 北海道釧路市から今回のフォーラムに参加させて頂きました。(東京の研修会には)なかなか参加する機会を作れませんが、今日は久保野先生、中嶋先生の両先生にお目にかかることができて良かった。

「教育」は何か。「教師」とは何かを考え直すことが出来た一日でした。明日からまた地元に戻って、新たな気持ちで、目の前の生徒のことを考えながら頑張って行こうと思います。有難うございました。(中学校教師)

○心が洗われる
 毎回(参加するたびに)心が洗われる気持ちです。今までやってきたことが間違っていなかったという確信とまだまだ甘くて、やることが山積と思います。Keep challengingですね。(中学校教師)
目標の大切さを常時意識する
5月20日  5月期も熱っぽく開催されました
                          
 お馴染みの中嶋洋一先生(関西外国語大学教授)と、栃木県鹿沼市を中心に活動している上都賀英語授業研究会の柴田賢一先生(鹿沼市立板荷中学校)、高橋奈穂子先生(鹿沼市立東中学校)の各先生を講師にお迎えして5月20日、5月期のe-pros主催英語指導法研修会は開催されました。

 会場はe-prosフォーラムの会場として最近から借用している東京・上野駅入谷口改札から徒歩30秒に建つ岩倉高等学校東館3階の視聴覚教室。視聴覚専用の教室だけに、拡声装置や映像装置も完備されていて、講師の先生たちもストレスを感じない、伸び伸びした講座を展開してくださいます。

 今回中嶋先生は、翌日の21日に盛岡市で開催される岩手県の英語教師の研究会に出席する途中下車をして、東京には前日の夜に入られてこの日の研修会に備えてくださったもでした。会場の岩倉高校は上野駅から徒歩30秒に建つという立地条件の良さで、特に東北線や上越線、それに常磐線を利用する方にはぐんと近く感じられるようで、会場をこちらに移してからは、この方面からの参加者が目立つようになりました。

 また会場を提供してくださる岩倉高校では、遠くから参加する先生方のために、タタミ1畳ほどの大きさの立て看板を正門横に出してくださり、アカデミックな感じとともに、参加者のやる気を大いに喚起させてくださいました。このような看板は、講師の先生を張り切らせ、聴講をする人には、しっかり学ぼうという強い激励になります。

 目的と目標が違うことから入った中嶋先生の講座は、「教える」ということよりも「考える」要素を多分に盛り込んだ内容でした。この両者は似ているようであるがまったく違う意味のものであり、目標中心の学習は閉塞し易いことを心がけなければならないと言うのです。

 とかく教師はしゃべり過ぎるきらいがあるというのも、ある人にとっては耳の痛い指摘であり、またある人にとっては意外な指摘だったようです。

 しゃべり過ぎの授業は、とかくだらだらくどくどの授業に成りがちで、教師の話が止まると、教室内は黒板に教師の書くチョークの音だけで静まり返ることになるのです。生徒は板書をノートの写す作業に没頭し、そこには「考える」という動作が生じないのです。教師のしゃべり過ぎは、生徒から考える時間を奪い取っているのです。

 教室内にリーダーを育てることも大切なことです。要は出来る子に次の一手を与えているかということです。リーダーを中心に「考えて学ぶ」行動が教室内に芽生えると、その効果はしゃべり過ぎの教師が教える以上に大きいものがあります。

 学び方を教えることは、ゴールを教えることが大事です。そしてお互いに到達目標を共有することが大切です。ゴールを明確にしておいて、今学んでいることは設定されたゴールにたいして、どんな意味を持っているか、行動の狙いは何であるか、何のためにそこを学ぶのかなど、いろいろの角度から考えながら一歩ずつ「理解」というゴールに近づいているのです。
(NPO法人教育情報プロジェクト 大釜 茂璋)
               ☆

<5月20日のe-pros研修会参加者の声>

○目標の大切さを常時意識する
 生徒を指導する際に、どのようなことを意識する必要があるのか。今日一日の研修を通して学ぶことができました。目標の大切さということを常に頭に置いて指導の準備をしたいと思いました。

 今日の研修会もいつもと同じように、非常に勉強になりました。有難うございました。(大学生)

○生徒の心を動かす授業を目指す
 本当に素晴らしい内容のフォーラムでした。以前から中嶋先生のご著書を拝読し、心を動かす授業を目指しておりました。

 今日の研修会でその気持ちを再確認することが出来ました。日々、忙しく動き回る中でその気持ちが折れそうになることもありますが、今日のお話を伺うことで、絶対に負けずに取組んでいきたいと思いました。本当に有難うございます。(中高一貫校教師)

○テストづくりから授業づくりを始める
 生徒にどのような力をつけさせたいか。それを授業の始めに生徒に示すことが大切です。

 目標地点はぶれてはいけません。テストから作り、そのテストが解けるような授業づくりをしていくこと。

 私にとって中嶋先生のご講演で、特に心に内容が上記の2点でした。生徒が思考するような、知的に楽しんでくれるような授業をつくることを考えながら、今日学んだことを生かしたいと強く思いました。ありがとうございました。(高等学校教師)

○つま先歩きをしているような自分の指導に危機感
 都合で午前のみの参加でした。毎回、自分が自分のつま先を見て歩くような指導をしていることに危機感を持ち、何とかしなければと思います。

 概念を形成することが学習の目的と先生は仰います。まさに納得です。生徒の頭の中に変容が起こるような取組みを、今後していきたいと思います。

 p.s.いつもメルマガを見ています。熱い語り口のメール素敵です。
    元気になります。(中学校英語教師)

○また新しい気づきがありました
 中嶋先生のお話を聴いたのはこれで2度目ですが、また今度も新しく気づくことがあり、とても楽しく参加させていただきました。

 教員になったきっかけが中嶋先生の著書でしたから、これからも勉強を続け、生徒を魅きつけられる教員になるために頑張りたいと思います。ありがとうございました。(中学校英語教師)

○参加の都度異なった気づきや学びがあります
 中嶋先生の講座では参加する度に、異なった気づきや学びが生まれます。

 今回の講座では、英語教育はもちろんのこと、生徒会担当、研修担当としても、学んだことを、学校を変える力にしていこうと決意しました。

 講座の最後ではまたしても「やられました」。いつも感動をありがとうございます。私も感動を与える授業を目指します。(中学校教師)

○授業の根幹をなす部分
 e-prosで中嶋先生のお話を伺うのは初めてでした。
(e-prosより 昨年は中嶋先生に特にお願いして1月、3月、5月の3回、今年も1月を入れて2回ご出講いただいております)「目標」と「目的」の違いなど、授業をする上で根幹をなす部分を考えさせられました。今まではテストなどは子どもたちに隠しておかなければならないものと思っていましたが、形式などを明らかにすることで、目標を持たせ、意欲づけにもつながると思いました。
 
 英語学習をする上で大切なものの一つに、「素直さ」をあげた高橋先生の言葉も心に残りました。しかも素直さを築き上げていくということを聞いて、考えを改めさせられました。

 これまでは「素直な生徒」「そうでない生徒」ということで子どもを見ていましたが、それは自分の指導力不足ということを感じました。

 今日はとても勉強になりました。有難うございました。(中学校教師)

○英語教育は人間教育。いつも中嶋先生のお話には感動します。
 田尻悟郎先生の英文法指導の講座を企画してください。(高等学校教師)

○都合で午前の部しか参加できませんでしたが、参加できて良かったと思います。有難うございました。またぜひ中嶋洋一戦死絵の講座をお願いします。パーマー賞受賞の群馬県教育委員会の津久井貴之先生の講座を企画してください。(高等学校教師)

○有難うございました。感動です。また来ます。(中学校英語教師)

2012年 4月期

聴講者の感想から 何を学んだかがわかる
4月29日にe-prosが主催して実施する北原延晃先生(東京都港区立赤坂中学校教諭、都中英研研究部部長・英語基本指導技術研究会主宰)の講座の資料は12ページに及ぶ大刷です。その資料のトップ部分に次のような文が載っています。

 「本校は学区の小学校から5~6割程度しか小学生が進学して来ない。半数の小学校卒業生は私立中学校や他の港区立中学校、国立付属中学校、中高一貫校へと抜けるためである。

 また少人数授業のため、どの学年でも私は学年の半数(前任校では1/3)しか教えていないのである。残りの半数は、北原メソッドを取り入れている同僚の先生が教えている」

と、現在の学校の様子を紹介し、北原メソッドで英語を教えることによる効果を英検(下記)や、その他数々のテストの結果を報告している。

 それによると、平成22年度の中3生(在籍数33名)は、北原メソッドによる英語指導を3年間受けた初めての赤坂中だという。
( )内は「公立中学校日本一」で表彰された前任校の合格率
  準1級   1名   3%( 0%) 
  2級以上  4名  12%( 1%)       
 準2級以上  9名  27%(16%)
  3級以上 27名  82%(53%)
  4級以上 32名  97%(50%)

 これによると、前任校の準2級以上の取得者は在籍の16%、即ち各クラスに組織した班の班長全員が取得したことになる。公立中学校の1クラスに6~7名の準2級以上を取得した状況が想像できるだろうか。

 それだけでも驚きだが、現任校の港区立赤坂中学校ではその数値を11%も上回った。これを40人クラスに換算すると1/4の10名が準2級以上を取得したことまさに4人に一人が準2級取得者となる。3級に至っては82%という取得率だ。
 第2章は「評価」がテーマになります。講座内容は、「指導効果測定」「学習促進」「次の学  習の指針のために」と続きます。そして、この生徒たちは3年2学期の期末テストの平均点が78.8点という高い得点をあげています。3年間続いた北原メソッドが成果をあげたものですが、このときの生徒の声を「各論」で紹介しています。次にその一部を抜粋しました。

○ テスト勉強の開始の期間を早くして、テスト一週間前にはもう明日テストをやっても大丈夫という気持ちだった。3年間の英語の勉強が役に立ったからだと思います。例えば、教科書の書き換え、英語劇の感想などは3年生の文法だけじゃこんなに点数はとれていないと思います。1~3年生の勉強があったからこそ今回の点数だったと思います。
○ 教科書の内容をほとんど覚えてみた。教科書の問題がスラスラとけてびっくりした。設問7は思い出をたくさん書きたくて、簡単な英語だけどたくさん書くようにしたので、8点とれた。設問6は授業でやったし、誰かが言ったやつを教科書にいっぱい書いてよかった。教科書がすごい役立つし、何より自己表現お助けブックが役立ちました。よく使う単語や活用形がわかりやすく書いてあるし、それを授業前にやるのはすごくよかった。なかなか覚えられないものも覚えられた。一回一回の授業を大切にする基礎的なことはすごく重要だと思った。
○ テスト前は必ず英ワーを全部やり通しました。やはり続けてよかった。なぜなら、テストには英ワーの丸出しは毎回必ず出るし、なにより教科書の内容が頭に入るからです。3年間通してとても役に立った勉強は、やはり「ライティングノート」でした。あれだけ書いていた成果が、今頃ですがやっと出てきたなと感じました。北原先生に、「お前はこれだけライティングをやっているんだから、他の人より頭の中にたくさん英語が入っているはずなんだよ」と前からずっと言われていて、それを信じてやってきて本当に良かったと思いました。
○ 3年間僕達は、北原先生の授業を受けてきたからだと思います。ライティングノートも2年生から3年生の初めまで宿題として出されたが今もやっています。
○ 一年のときから発音を大切に音読をしてきたし、3年間ライティングノートをやって来たので、難しい単語のつづりミスが一つもなかった。北原先生が発音を大切にしろって言っていた意味がようやくわかった。ライティングノートを継続してやってきた。
○ 自分で考えて文を書く問題が多かった。今までの授業では、自分の考えを文章にしたり、スキットなどを考えたりしていて、自分で考えて書く力がとても身についたから成績があがったのだと思います。北原先生の教育方法も関係があると思います。スキットをやったり、スピーチをやったり、ロン先生との面接のようなテストもやっているので、自分で考えて、それを英語の文にして、覚えて言う。他の学校ではないと思います。このこともあって成績はあがったのだと思います。
悩みを解消してくれた
◇4月期研修会 参加者の声
○悩みを解消してくれた
 授業をどう進めていくかを悩んでいたので、今日の講座はとても勉強になりました。北原先生の指導する生徒たちの映像には驚かされました。映像に映し出されている生徒一人ひとりはとても生き生きしていて、楽しそうに英語を話している姿を見ると、そのような生徒に授業を改善していくことが重要だと思いました。

 発音や音読をしっかり指導していきたいと思いました。そして生徒一人ひとりのテストを分析し、その結果を大事にしながらこれからの日々、英語の授業を行っていきたいと思います。(中学校教師)

○「授業の幹をつくる本」じっくり読みます
 午前中の市田先生の講座は実践的で、明日から自分も取り入れてみようと思う内容でした。

 午後の講座からは、北原メソッドを詳細にかつ十分聞くことができ、自分のテスト問題のつくり方を振り返ることができました。北原先生の著書「授業の幹をつくる本 テスト編」をじっくり読んで、さらに勉強をしたいと思います。有難うございました。(中学校教師)

○沢山のヒントを頂いた
 今求められている思考や判断、表現力の向上のために、沢山のヒントを頂きました。特に今日の講師の先生方は、実際の教育現場(生徒の前)にいらっしゃる先生のお話でしたので、とても分かり易く参考になりました。またぜひ参加したい研修会でした。本日は本当に有難うございました。(中学校教師)

○生徒をしっかり見て授業をつくる
 お二人の先生とも自分の生徒をしっかり見て授業を組み立てていらっしゃる。また授業はもちろん、授業の準備、その後の振り返る行為をしっかり行っているところに大きな感銘を受けました。今日の研修で学んだことを、少しでも自分の授業に活かしていきたいと思います。((高等学校教師)

○アウトプットの大切さ
 両講座を聴いて、アウトプットの指導が如何に大切かを学びました。これまでの自分の授業では、インプットにかたよりすぎていたような気がします。これからは、生徒の表現したい気持ちに応えられるような授業づくりをしていきます。(中学校教師)

○あそこまで出来るようになるとは・・
 お二人の先生のDVDを見せて頂き、指導する人の授業で、あそこまで生徒が出来るようになるとは、ただただ驚きでした。

 特に北原先生のDVDでは、2年生の終わりの時期に、インプロントで「金太郎」を表現できるようになるには、毎日の授業の中身をもっともっと変えていかなければならないと痛感しました。(地元ではしっかりやっているほうの教員であると自分では思っていましたが、恥ずかしくなりました)

e-prosより一言⇒ 気づくことがすばらしい。気づくことは改善につながり進歩
につながるのではないでしょうか。頑張ってください。

 如何に自分がラクをしているのか。子ども達に申し訳ない。連休が明けたらまた教材研究、指導過程の見直し、自分の納得のいく授業を作り上げていきたい。自分の中からエネルギーが湧いてくる感じになりました。先生方ありがとうございました。(中学校教師)

○自分もぜひ将来は
 これまで私立の学校では、詰め込み教育が主流だと思っていました。今日発表があったように、シャドーイングやスピーチをこういった形で有効活用をしているとは思ってもいませんでした。

 理解を深める手段としてただ教え込むのではなく、スピーキング活動を通じて学習できる、こういった活動は、ぜひ将来教員になったときに活かしていきたいと思いました。(大学生)

○実践者の先生から学べてよかった
 中学生であのレベルまでのコミュニケーション能力の育成は凄いと思いました。楽しくアウトプットへつなげる方法論を、実践者の先生から直接学べてよかった。将来、このような教師になりたいと思いました。(大学生)

○参考にすることが多かった
 授業における具体的な指導法、アクテビティなど参考にする点が多く手本にしたいと思いました。インプット、インテイク、アウトプットの効果的な指導法には驚きました。(大学生)
北原先生の講座から
4月29日にe-prosが主催して実施する北原延晃先生(東京都港区立赤坂中学校教諭、都中英研研究部部長・英語基本指導技術研究会主宰)の講座の資料は12ページに及ぶ大刷です。その資料のトップ部分に次のような文が載っています。

 「本校は学区の小学校から5~6割程度しか小学生が進学して来ない。半数の小学校卒業生は私立中学校や他の港区立中学校、国立付属中学校、中高一貫校へと抜けるためである。

 また少人数授業のため、どの学年でも私は学年の半数(前任校では1/3)しか教えていないのである。残りの半数は、北原メソッドを取り入れている同僚の先生が教えている」

と、現在の学校の様子を紹介し、北原メソッドで英語を教えることによる効果を英検(下記)や、その他数々のテストの結果を報告している。

 それによると、平成22年度の中3生(在籍数33名)は、北原メソッドによる英語指導を3年間受けた初めての赤坂中だという。
( )内は「公立中学校日本一」で表彰された前任校の合格率
  準1級   1名   3%( 0%) 
  2級以上  4名  12%( 1%)       
 準2級以上  9名  27%(16%)
  3級以上 27名  82%(53%)
  4級以上 32名  97%(50%)

 これによると、前任校の準2級以上の取得者は在籍の16%、即ち各クラスに組織した班の班長全員が取得したことになる。公立中学校の1クラスに6~7名の準2級以上を取得した状況が想像できるだろうか。

 それだけでも驚きだが、現任校の港区立赤坂中学校ではその数値を11%も上回った。これを40人クラスに換算すると1/4の10名が準2級以上を取得したことまさに4人に一人が準2級取得者となる。3級に至っては82%という取得率だ。
 第2章は「評価」がテーマになります。講座内容は、「指導効果測定」「学習促進」「次の学  習の指針のために」と続きます。そして、この生徒たちは3年2学期の期末テストの平均点が78.8点という高い得点をあげています。3年間続いた北原メソッドが成果をあげたものですが、このときの生徒の声を「各論」で紹介しています。次にその一部を抜粋しました。

○ テスト勉強の開始の期間を早くして、テスト一週間前にはもう明日テストをやっても大丈夫という気持ちだった。3年間の英語の勉強が役に立ったからだと思います。例えば、教科書の書き換え、英語劇の感想などは3年生の文法だけじゃこんなに点数はとれていないと思います。1~3年生の勉強があったからこそ今回の点数だったと思います。
○ 教科書の内容をほとんど覚えてみた。教科書の問題がスラスラとけてびっくりした。設問7は思い出をたくさん書きたくて、簡単な英語だけどたくさん書くようにしたので、8点とれた。設問6は授業でやったし、誰かが言ったやつを教科書にいっぱい書いてよかった。教科書がすごい役立つし、何より自己表現お助けブックが役立ちました。よく使う単語や活用形がわかりやすく書いてあるし、それを授業前にやるのはすごくよかった。なかなか覚えられないものも覚えられた。一回一回の授業を大切にする基礎的なことはすごく重要だと思った。
○ テスト前は必ず英ワーを全部やり通しました。やはり続けてよかった。なぜなら、テストには英ワーの丸出しは毎回必ず出るし、なにより教科書の内容が頭に入るからです。3年間通してとても役に立った勉強は、やはり「ライティングノート」でした。あれだけ書いていた成果が、今頃ですがやっと出てきたなと感じました。北原先生に、「お前はこれだけライティングをやっているんだから、他の人より頭の中にたくさん英語が入っているはずなんだよ」と前からずっと言われていて、それを信じてやってきて本当に良かったと思いました。
○ 3年間僕達は、北原先生の授業を受けてきたからだと思います。ライティングノートも2年生から3年生の初めまで宿題として出されたが今もやっています。
○ 一年のときから発音を大切に音読をしてきたし、3年間ライティングノートをやって来たので、難しい単語のつづりミスが一つもなかった。北原先生が発音を大切にしろって言っていた意味がようやくわかった。ライティングノートを継続してやってきた。
○ 自分で考えて文を書く問題が多かった。今までの授業では、自分の考えを文章にしたり、スキットなどを考えたりしていて、自分で考えて書く力がとても身についたから成績があがったのだと思います。北原先生の教育方法も関係があると思います。スキットをやったり、スピーチをやったり、ロン先生との面接のようなテストもやっているので、自分で考えて、それを英語の文にして、覚えて言う。他の学校ではないと思います。このこともあって成績はあがったのだと思います。

2012年 3月期

目的、効果への気づき
◆3月期フォーラムに参加者の声
○目的、効果への気づき 
(学習することへの)生徒の参加を促進するための、多くの活動を知ることができました。(映像を通して)ただ授業の活動を見ているだけでなく、その目的・効果への気づきを与えてもらったように思います。(高等学校教師)
○色々なお話を聞けた 
今日の研修会は指導論的なお話が多かった。これまで長先生の講座を受講したことがなかったので、長先生ご本人から直接、色々なお話を聞くことができて良かった。(中学校教師)

○長先生に教わった生徒は幸せ
 川村先生には効果的なアクテビティとその意味を沢山教えていただきました。今後の指導に直接役立ちます。

 長先生の講座からは、オーラル イントロダクションについて再度考えさせられました。長先生に教えてもらった生徒たちは幸せだったとつくづく思いました。また300本以上所蔵しているという英語教師の映像を、ぜひ長先生の解説を加えた研修会を実現して頂きたいと思います。一つだけお願いは、長時間に亘ったお二人の先生の研修、今後はぜひトイレ休憩を入れて欲しいと思います。(中学校教師)

○praise wordsの大切さ
 川村先生のレッスンはいつもとっても楽しく、あっという間に時間が過ぎます。また今回、わかってはいるけれど・・・常に新しくほめ言葉praise words の大切だということにあらためて気づかされました。いつもfreshで素敵ですね。

 長先生!永遠に私のmentorでいらっしゃいます。とにかく、決して古臭くならない!毎回新しい気づきがありますね。家でもtextを開く、自律した学習者を作ることと仰いましたが本当にその通り!先生のお話。生徒指導のことなどは、先生に励ましていただいたことも思い出しました。生きかたそのものを教えていただきました。ずっと尊敬しています。(元中学校教師、英語塾経営)

○習熟、定着へのプロセスを知りたい
 お二人の先生の貴重な講義を聴くことができて有難うございました。長先生が益々お元気でいらっしゃいますように祈ります。今後出来れば「習熟、定着させていくプロセス」について、もっと細かく知りたいと思います。(専門学校英語科教師)

○長先生から学びたいことは沢山ある
 川村先生絵の講座はもう何度も拝聴の機会を得ています。いつもテンポのよい講座で、今日も2時間という時間があっという間に過ぎてしまいました。

 長先生の講座、前回は時間が少なめでしたが、今回はたっぷり時間をとって頂いてとても勉強になりました。長先生からはまだまだ学びたいことが沢山ありますので、「雪の日の授業を今再び(3)(4)(5)・・」と続けて欲しいと思います。(中高一貫校教師)

2012年 1月期

明日から実践します
<1月期e-prosフォーラムに参加者の声(3)>
○明日から実践します
 始業式を前にして、とても意識づけられるフォーラムでした。久保野先生からはOral introductionの効果的な手法を学びました。自分から自発的に取り組んでみたことがなかったので、教科書より豊に活用するために、一課一課自分で考え、自分の言葉で表現したOral introductionをやってみたいと思いました。

 中嶋先生の講義からは、教科書の扱い方(パワーポイントなどを使った音読の練習)を学び、早速明日からでも実践してみたいと思いました。(中学校教師)

○教え方を考え直すチャンスを頂きました
 オーラル イントロダクションの活用法、そして教科書を活用することで、使える英語を身につけさせる大切さがよく理解できました。ぜひ実践していきたいと思います。

 中嶋先生のグランドデザインを伺って、もう一度教えることを考え直すチャンスを頂いたと思いました。有難うございました。(中学校英語教師)

○教育の根本を教えて頂きました
 今日は参加して本当に良かったと心から思える研修会でした。特に中嶋先生の講座は、英語教育はもちろん教育の根本を教えて頂いたもので、今後自分が目指す教育、教師像を得るヒントとなりました。またこのような機会がありましたら、ぜひ参加させて頂きたいと思います。

 本日は本当に有難うございました。(中学校英語科教師)

○直読直解⇒直聴直解
 「附属中で、ここまでていねいにOral introductionをやっているのか!」という感銘を受けました。それとと同時に、自分の指導がいかに荒削りだったのかというショックを受けました。これからの指導の参考にします。

 中嶋先生の講座を通して、直読直解⇒直聴直解の具体的な指導法を体感させて頂きました。まさしく「中嶋マジック」そのものでした。

 4月から指導している3年生は「長文が苦手」な生徒が多く、ぜひこの方法で鍛え、自信をつけさせてやりたいと思います。会話のビルドアップも大変参考になりました。(中学校英語教師)

○生徒のやる気を高める
 久保野先生も中嶋先生の講座にも何度目かの参加になりますが、何度聴講しても聞き飽きることはありません。

 毎日の授業でも、生徒が家に帰ってから勉強を続けたい思いにさせることが大切と言われます。今日の講座からも、フォーラムに参加した人が、明日からの授業でどう組み立てていくかを考えさせられる内容で、お二人の先生もこのようにして生徒のやる気を高めてきたのだという心情が伝わってきました。(中高一貫校教師)

○オーラル イントロダクション、いよいよチャレンジです
 教科書をどう教えていくか、いろいろ悩んでいたし、これまできちんと教わったり、勉強をしたこともなかったので、今日の研修はとても参考になりました。オーラルイントロダクション、3学期からいよいよチャレンジしたいと思います。

 いつも「明日の授業のネタはどうしよう」「アクテビティーは・・・」と1時間単位で考えていたので、3年間を見通した授業などは考えることもできませんでした。

 それが15分間で音読できるようになったのには驚きでした。やったらできた!という体験が私の授業では欠けているなあと気づかせてくださいました。ありがとうございました。(中学校英語教師)
一回りも二回りも成長するぞ
<1月期e-prosフォーラムに参加者の声(2)>

講師
 久保野りえ先生
  「今中学生に必要な英語教育は何か ? そのための指導法とヒント」
 中嶋洋一先生
  「生徒がワクワクする授業の構想(グランド・デザイン)をどう練るか
        ? 評価、テスト、学習指導案づくりを通して」
                        ☆
○一回りも二回りも成長するぞ
 久保野先生の講座では、特にオーラル員とダクションの持ち方や、音読の仕方について、私にとっては新しい発見がありました。とても勉強になりました。

 中嶋先生の講座を聴いて、グランドデザインについてビジョンを持っていくべきだと考えました。今後は人としてまた教師として、一回りも二回りも成長していきたいものと思います。(中学校英語科教師)

○15分の練習だけで
 たった15分の練習だけで、それまでの覚束ない読み方が速く読めるようになるという人が大いに印象に残りました。readingの指導では、「スピーディーに行なう個所と、じっくり行なう個所の見極めにも努力しなければと思いました。またゴールを明確にしたいと思います。(中高一貫校教師)

○昨年同様勉強になった
 久保野先生、中嶋先生、お二人の講座ともに大変勉強になりました。昨年も先生方の講座にお邪魔しましたが、いつ聴講しても素晴らしいと思います。有り難うございます。頑張ります。(中学校教諭)

○3学期を前に励まされた
 久保野先生は2回目の聴講でしたが、中嶋先生の講座は初めてでした。お二人の講座は、明日から3学期スタートという現実を前に、大いに励まされました。大釜先生は、11月~1月のe-pros研修会は特別強化期間だったと言いますが、それ以外の研修会も期待しています。e-prosの研修会は月に2回以上開催して欲しいくらいです。有り難うございました。(中学校英語科教師)

○明日から使用できる指導法
 久保野先生、中嶋先生、今日は有り難うございました。久保野先生には、明日の授業から使える指導法を教えて頂きました。とても役立ちました。久保野先生の講座で学ぶのはこれで3度目ですが、いつも参考にさせて頂き、とても有意義です。

 中嶋先生の講座を聴いて、もう一度自分の指導ぶりを振り返るよい機会となりました。これからの教職生活を通して生かしていきたいと思います。(中学校英語教師)

○どういう生徒を育てたいか
 「目的と目標の設定」そのために子ども達の指導をどう進めていくか。どういう生徒を育てたいか。改めて考える機会を得ることができました。有り難うございました。(中高一貫校英語科教師)

○迷いながらの参加でしたが
 (関東、東京を遥か離れた地区から)大いに迷いながらの参加でしたが、遠路はるばる来た甲斐がありました。お二人の先生から、とてもいろいろなことを学ぶことが出来ました。

 中嶋先生からは英語の授業技術のみならず、(教員として)明日から生きる元気をたくさん貰いました。(小学校教師)
感動的に盛り上がった1月期e-prosフォーラム
感動的に盛り上がった1月期e-prosフォーラム
  ?? 久保野りえ先生、中嶋洋一先生による熱い研修
    
 e-prosが主催する今年初のフォーラムは、正月気分が抜け切らない1月9日、東京麹町の日本教育大学院大学で開催されました。この研修会は、冬休みの期間を含め年末年始を充実した生活を送るという目的のもと、11月から連続3ヶ月間、有名講師を招きじっくりと内容の濃い英語指導法研修会にして注目を集めました。

1月期研修会の講師は、筑波大学付属中学校の久保野りえ先生と、関西外国語大学教授中嶋洋一先生です。e-prosが主催する研修会は毎回テーマを決めて、そのテーマに添った内容の研修を行なうところに特徴があります。1月期のテーマは「学習指導要領改訂に伴なう英語教育対処法」でした。

 今回久保野先生の講座題は「今中学生に必要な英語教育法?その指導法とヒント」、中嶋先生の講座題は「生徒がワクワクする授業構想(グランドデザイン)をどう練るか?評価・テスト・学習指導案づくりを通して」でした。

 久保野りえ先生はご存知のように2004年に、卓越した指導技術と指導理論が高く評価されてパーマー賞を受賞しています。この賞は、わが国の近代的英語教育を導入したアーノルド・パーマー博士の偉業を称えて(財)語学研究所によって設定された賞で、その受賞は英語教育界最高の名誉の一つになっているものです。

 また中嶋先生はNHK教育テレビの「わくわく授業」でも紹介され、開隆堂出版の教科書「Sunshine English Course」著者の一人。「英語の出バーと授業30の技」、DVD「中嶋洋一の 子どもが輝く英語の授業(全6巻)」など数多くの著書があります。

<12月期e-prosフォーラムに参加者の声(1)>
○ わかる英語を生徒に語る指導
  本日は有り難うございました。久保野先生から教えて頂きました「わかる英語を生徒に語る指導」を体験させて頂き、英語のイメージと英語がリンクしていくのが身体で感じることができました。自分の言葉で教科書を語れるように努力していきます。

中嶋先生有り難うございました。しっかりとパラダイムを共有できれば、Goalが明確になり、日々の授業で何が出来るようになるのかも明確に生徒へ提示できるのだと感じました。(中高一貫校英語教師)

○ 自分の言葉で
 生徒に、自分の言葉として言えるようにさせるというのが心に残りました。また音読トレーニングで、一度聞いてスピードが速すぎる、(わからない)という英文を、15分間トレーニングによって分かるようになったという指導法が素晴らしいと思いました。(中学校教師)

○ 「直読直解」「意味をしっかり理解する」
 様々なセミナーに参加しますが、技術的なことばかりが先行し過ぎている感じがしていました。久保野先生から「直読直解」「意味をしっかり理解すること」の重要性をお話いただけ、本当に良かったと思います。(偶々自分にとって多いだけかも知れませんが)中学校で英語は、コミュニケーションなどに特化そ過ぎていて、基礎が身についていないと感じることが多いのですが、久保野先生のように教えられて来ていれば、高校においても、もう少し工夫して教えなければならないと感じました。この指導法は高校生にも活用できそうですしぜひ取り入れてみたいと思いました。有り難うございました。

 中嶋先生のお話はこれまで何回か聴講していますが、まだまだ概念形成がされていないと今日も反省しました。なかなか同僚性が形成されずもがいている日々ですが、パラダイムが出来るよう、そのために自分は何が出来るかを考えていきたいと思いました。

 他人を変えることは出来ない。自分が変わらなければならない。自分はどんな教育者になりたいか。それは「何のためか」を忘れずに、日々努力していきたいと思います。(高等学校教師)

○ 授業が変わり、生徒たちも変わる
 グランドデザインをどう練るかによって、授業が変わり、生徒たちも変わるのです。そしてそれによって教師自身(私)も変わるということを学びました。見通しをしっかり持てば、人はやる気になる、それが全てだと感じました。(高等学校教師)   

○自分はまだ甘い
 e-prosフォーラムに参加して、毎回、心が洗われる気持ちです。
 これまでやってきて、そのやり方で間違ってはいないという確認と、まだまだ甘い、やることが沢山あるぞと言う思いでいっぱいです。(中学校教師)

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